2014年大阪市長選挙

概要

現職の橋下徹が大阪都構想推進の是非を市民に問うとして辞職することによって実施されるいわゆる出直し選挙である。2014年1月31日、大阪府と大阪市を廃して「大阪都」とする大阪都構想について審議する法定協議会において、橋下は大阪市を5区に分ける区割り案への一本化を求めたが、法定協議会の過半数を占める公明・自民・民主系・共産の4会派はこの提案に難色を示し、引き続き4案の中から議論を進めていくこととした。これに対し、橋下と大阪府知事の松井一郎は大阪維新の会が目指す2015年春の「大阪都」移行のためには残された時間がないことから、案を絞って議論を進めることの是非を市民・府民に問うとして、出直しの大阪市長選挙・大阪府知事選に打って出ることを検討することになった。同時選挙は負担が重く勝算も高くないことから大阪市長選一本で勝負をかけることとし、翌2月1日に開かれた大阪維新の会の全体会議において橋下は大阪市長を辞職し出直し選挙に出馬する意向を示した。2月3日には大阪市内で記者会見を開き、大阪市長の辞職と市長選挙への再出馬を正式に表明した。2月7日に橋下は大阪市会議長に2月15日付で辞職する旨を申し出、同日中に議長から市選挙管理委員会に辞職の申出について伝達されたことから、翌2月8日に市選管は3月9日告示、3月23日投開票とする選挙日程を決定した[1]。2月14日の市会本会議で辞職の可否について審議され、議会で過半数を占める公明・自民・民主・共産の4会派が反対したことから、辞職は不同意となった。地方自治法の規定により辞職届提出20日後となる2月27日に自動的に失職することから、選挙は選管決定の日程のまま実施される。なお、橋下以外の候補が当選した場合には、本選挙の実施日が任期の始期となり2018年3月22日が任期満了となるが、橋下が再選した場合には、従前の任期が継続し2015年12月18日が任期満了となる。また、大阪市長選挙における出直し選挙は關淳一が市政改革案を問うとして2005年に行って以来2回目である。

候補者

候補者名 年齢 政党 新旧 肩書き
橋下徹 44 大阪維新の会 弁護士
二野宮茂雄 37 無所属 無職
マック赤坂 65 スマイル党 財団法人会長
藤島利久 51 無所属 インターネットTV局経営

経過

1月31日 - 大阪都構想の法定協議会において橋下の求める区割り案の一本化が否決される。
2月1日 - 橋下が大阪維新の会の全体会合において市長の辞職と出直し市長選への出馬の意向を表明。
2月3日 - 橋下が大阪市内で記者会見を開き、市長の辞職と出馬を正式表明。
2月7日 - 橋下が大阪市会議長に2月15日付での辞職を申し出る。
2月8日 - 大阪市選挙管理委員会が3月9日告示、3月23日投開票とする選挙日程を決定。
2月14日 - 大阪市会本会議において市長の辞職を不同意とする議決がなされる。
2月27日 - 地方自治法の規定により橋下が自動失職。
2月28日 - 藤島が記者会見で出馬を表明。
3月6日 - マック赤坂が記者会見で出馬を表明。二野宮が出馬の意向を示す。
3月9日 - 告示。
3月12日 - 橋下徹講演会場でマック赤坂と藤島利久が暴行を受ける。
3月14日 - マック赤坂と藤島利久が維新の会スタッフを告訴。
3月23日 - 投開票。
3月24日 - 選挙会。

関連リンク



  • 最終更新:2014-03-17 09:44:43

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